おせち料理といえば和風が定番ですが、最近では洋風おせちも人気を集めています。
ただ、洋風おせちは和風とは異なる味わいだけに、購入を躊躇する人も多いかもしれません。
今回は、通販で注目を集める『フードスタジオ』の味や見た目を事前にチェックできる「お試しおせち」を実際に購入し、味わってみました。
この記事では、料理の味や食感など、詳細なレビューをお届けします。
フードスタジオとは?洋風おせちへのこだわり
画像引用:株式会社Framework
運営会社と代表者
フードスタジオを運営しているのは、2009年に大阪府堺市で設立された株式会社Frameworkという会社です。
「堺から全国に食を通してワクワクをお届け」という理念のもと、鶏肉加工や総菜製造、ネットショップ運営などを手がけています。
興味深いのは、代表の江副晋平氏の経歴です。
元歯科技工士という異色の経歴を持つ江副氏は、28歳で食品関連の会社に入社。大阪黒門市場の「DELICA COCO」で修行を積んだ後、自らシェフとしておせちの開発に取り組んでいます。
ビストロおせちの意味やこだわり
フードスタジオの「ビストロおせち」は今年で18周年を迎える人気商品です。
「ビストロ」とは、フランス料理の中でも気軽に入れる小さなレストランを指す言葉で、「肩肘張らずに気軽に食べられる洋風のおせち」というコンセプトが込められているのかなと思いました。
主なこだわりポイントは以下の通りです。
- 厳格な衛生管理
- 彩り豊かで見た目も美しいメニュー構成
- 幅広い年齢層に好まれる味付け
- 「完食できるおせち」を目指した試行錯誤
- 「ワインによく合うおせち」をキャッチフレーズにした料理選び
お試しおせちで味をチェック!実食詳細レビュー
フードスタジオでは、本格的なおせちを注文する前に味を確かめられる「お試しおせち」を用意しています。
2400円(送料込、一部地域除く)で、厳選された14品のメニューの味や見た目をチェックできます。
それでは、実際に食べた料理の詳細なレビューをお届けします。
有頭海老のアメリケーヌソース
私は甲殻類アレルギーで海老が食べられないので相方の感想ですが、和風のおせちは基本的に味付けが薄いのでこの料理のように濃厚なソースがかかっているのはうれしいし美味しい。予め殻を剥いてくれているのもポイント高しとのこと。
ちなみにアメリケーヌソースとはフランス料理のソースの一種で、海老の殻や味噌を使っているため甲殻類独特の甘みやコクを堪能できるそうです。
ムール貝トマトソース煮
ムール貝は産地や処理によって味が変わるのですが、この料理に使われている貝は臭みがほとんどなくクセも少なかったです。トマトソースも美味しくて"定番"という言葉がピッタリな味付けでした。
寒締め法蓮草とレンズ豆のチキンテリーヌ
テリーヌは挽肉やすり潰したレバー、魚のすり身、フォアグラ、野菜などを長方形の型(テリーヌ型)に混ぜ込んでオーブンで焼いたもの。
鶏肉メインなので味はあっさりしているのですが、ほうれん草やレンズ豆のほのかな甘みが加わることで優しい味わいになっています。
パテドカンパーニュ
レバーを使った料理ということで少し警戒していたのですが、臭みはほとんど感じず。
食感が良くて味付けも濃すぎず薄すぎずでちょうどよかったです。
笠子のエスカベッシュ
カサゴは私がブログのアイコンにするくらい好きな魚で見た目もかわいいし味もトップクラス。
どんな料理に使っても美味しい魚ですが、エスカベッシュにすることであっさり・すっきりな味わいに仕上がっていました。酢の塩梅もちょうどよかったです。
豚ヒレ肉の低温調理
添えられていたレモンをかけて食べましたが、しっとりしていて爽やかな味でした。味付けはちょっとしょっぱかったかな…。
あと、「ディップソースと一緒に~」とありましたが、ディップソース的なものはどこにもかかってなかったんですよね…。入れ忘れていたのか、本番のおせちにしか入っていないのか…うーん謎だ。
和風コルニッション
最初はただのキュウリの漬物的なものも1品にカウントするのか…とちょっと舐めてましたが、このコルニッションとかいう漬物めちゃくちゃうまい!
シャクシャクした食感が心地良く、味もゆずのフルーティーな感じと深みのある旨味がしっかり染みこんでいました。今回のお試しおせちの中で一番「もっとたくさん食べたい」と思った料理です。
スモークサーモンのチーズロール
間違いのない鉄板の組み合わせです。まずいわけがない!
チーズはコク強め、サーモンは臭みがほとんどなく旨味もしっかり。相方絶賛の料理でした。
豚トロ肉の山椒煮
この料理は評価が分かれそう。
味付けに関しては濃すぎず薄すぎずでちょうどよく個人的にはとても美味しいと思いました。
ただ、豚トロ肉だけあって脂分が多いので、冷えた状態で食べるのを基本とするなら肉がまとった脂分が白く固まってしつこく感じる人もいるかもしれません。
私は豚の脂が好きなので固まった脂も美味しくいただきましたが、脂が多い肉があまり好きではない相方は若干微妙な顔をしてました。
赤魚のリエット・サーモンムース・いくら醤油漬け
加熱しフレーク状にした赤魚を具材と混ぜ込んで白身魚のリエットにしました。アンチョビの塩味にケーパーの酸味がお魚の旨味と合わさり風味豊かに仕上がりました。
泡立てた生クリームにピューレ状にしたサーモンやチーズなどを合わせ、風味豊かでなめらかな口当たりのムースにしました。赤魚のリエットと一緒にすくってお召し上がり下さい。
ツヤツヤとして丸く張りがあるまるで宝石のようないくら。口の中でプチプチと弾けてなんとも言えない甘さが広がります。お重を彩る食材として欠かせない1品です。
この3品は一緒に食べることをおすすめされていたのでその通りに食べてみました。
食感や味はそれぞれ違うのに一緒に食べると不思議と合う、そんな感じです。
全体的に少しクセがあるので和風料理が好きな私は少ししか食べませんでしたが、洋風料理が好きな相方が美味しい美味しいと言いながら全部食べてしまいました。
杏の梅酒漬け・濃厚ビタ―ショコラムース
セミドライの杏をひたひたの紀州産の梅酒に漬け込んでぷっくりとして艶やかになるまで戻しました。たっぷりと梅酒を吸い込んだ杏は芳醇な味わいが口の中に広がります。
ビターチョコを生クリームと合わせ濃厚で口溶けなめらかなムースに仕上げました。仕上げはチョココーティングしてアーモンドをのせてホワイトチョコをかけています。
杏(あんず)って今まであまり食べたことがなかったのですが、爽やかで甘みもちょうどよくてすごく美味しいと思いました。何個でも食べられそう。
ビタ―ショコラムースは想像通りの味。濃厚で甘い中に少し苦みもあって美味しかったです。
まとめ
以上がフードスタジオのビストロお試し洋風おせち14品を食べた感想です。
全体的な味付けは濃すぎず薄すぎずの絶妙な塩梅。メニューひとつひとつのクオリティも高く、洋食が好きな相方は「ハズレなし!」と大満足の様子でした。
私はどちらかというと和風の方が好きなのでちょっとくどいなぁ…と感じる料理もありましたが、ほとんどの料理は美味しくいただきました。
あと、「ワインに合う」というキャッチフレーズは偽りなし!
スーパーなどで売られている洋食のオードブルは揚げ物や濃い味の肉料理が多く、ビールには合うけれどワインとの相性はあまり良くありません。
一方、このビストロおせちは味付けが濃すぎず、さっぱりとあっさりした料理が多いため、ワインとの相性が抜群です。
ワイン以外でもキリっとした日本酒にも合いそうだと思いました。
今回のお試しおせちを通じて、フードスタジオの味や洋風おせちとはどのようなものかを十分に知ることができました。
私よりも相方の方が気に入り、是非購入したいとのことなので「カメリア」か「プリムヴェール」のどちらかを購入予定です。
フードスタジオの洋風おせちを検討中で「絶対失敗したくない」という人は、事前に料理の一部を味見できるお試しおせちがおすすめです。数量限定なのでお早めに~。
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