今年は懐が寂しかったのでおせちを見送ろうと思っていましたが、クリスマスの頃に楽天市場で『千賀屋(せんがや)』の冷蔵おせち福袋を見つけました。
商品ページには「緊急販売です!」とあり、キャンセルなどによる在庫調整のための特別販売とのこと。
これはお得かもと思い購入を決めました。
千賀屋冷蔵おせち福袋の概要
千賀屋とは?
創業50年以上の歴史を持つ千賀屋は、愛知県蒲郡市に本社を構える老舗おせち専門店です。
「料亭の味をご家庭に」をコンセプトに、最新設備を備えた自社工場でおせちを製造しています。
特に注目したいのは以下のこだわりです。
- 熟練の職人による丁寧な仕上げ
- 主原料の中国産不使用
- 原材料・原料原産地・アレルゲンは公式ページで確認可能
- 保存料不使用(品質保持のため酒精やビタミンCは使用)
- 必要以上の着色を避けた自然な仕上げ
- 衛生管理の行き届いた専用工場での製造
これらのこだわりの商品は千賀屋が運営する通販サイト「おもてなし参道」から全国へ届けられます。
冷蔵おせち福袋の値段や内容、配送について
千賀屋の冷蔵おせち福袋の値段は税込12,000円。
最安値の「香千花」(15,000円)から最高値の「慶福」(28,000円)まで、全6種類の冷蔵おせちからランダムで届きます。
冷蔵おせちのため、北海道、青森、秋田、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄、愛媛、高知、島根の一部、一部離島は配送対象外となっており、配達は12月31日のみです。
我が家に届いたのは和風三段重「福寿千」。通常価格22,800円のおせちです。8.5寸の大きめのお重で4~5人前、60品目入っていました。
お重は紙製ながらしっかりとした作りで料理の崩れや寄りは全くなし。商品ページの写真とほぼ同じ見栄えでした。
冷蔵おせちのメリット
千賀屋は冷凍と冷蔵、両方のおせちを販売していますが、今回購入したのは冷蔵タイプです。
冷蔵おせちは解凍の手間がなく、すぐに食べられるのが魅力。解凍ミスによる食感や味の変化の心配もありません。
千賀屋に限らずちこり村など、冷蔵おせちは一般的に評価が高く、実際にいくつかのおせちを食べ比べてみましたが、個人的には冷凍おせちより美味しいものが多かったです。
➡当ブログ記事:ちこり村冷蔵おせち実食レビュー|絶品デザート&素材の旨味が光る大人のおせち
ただし、冷蔵おせちは消費期限が短いので早めに食べきりましょう。今回届いたおせちも消費期限は1月2日でした。
和風三段重「福寿千」|印象に残った料理
ロブスター
頭までしっかり身とミソが詰まっていましたが、家族に感想を聞くと味は普通の塩ゆで海老程度とのこと。
私はアレルギーのため食べられませんでしたが見た目は華やかでした。
あわび旨煮
出汁の味と旨味がしっかり感じられ、食感も柔らかく煮込まれていて文句なし。
小ぶりではあるものの、一匹まるまる使われていて豪華さも演出できていました。
祝い海老
水っぽさが全くなく、出汁の味と身の食感が良いと家族に好評でした。
ロブスターよりもこちらの方が味は上だったとのことです。
さごしの昆布〆とままかり酢漬け柚子風味
さごしもままかりも酢がしっかり効いていて魚の旨味とのバランスも絶妙でした。
今回のおせちには他にも赤魚南蛮漬や白身魚のエスカベッシュなど、魚と酢を使った料理がいくつか入っていましたが、どれも臭みがなく爽やかな味わいで、酢の効いた魚料理が好きな私にはたまらない美味しさでした。
鰆西京焼と紅鮭白醤油焼
おせちによく入っている料理ですが、実は当たり外れの多い料理です。
鰆は身が締まりすぎず臭みもなく味付けが絶妙。紅鮭は身の食感が良くて脂の乗りも素晴らしく、両方とも美味しかったです。
豚角煮と鶏照焼
濃いめの味付けかつコクと旨味がたっぷりで、ご飯のおかずとしても楽しめました。
特に豚角煮は噛むほどに肉の旨味が広がり味わい深く、冷たい状態で食べても脂のくどさがそれほど気にならないのが良かったです。
湯葉旨煮、椎茸旨煮、こんにゃく旨煮、魚の子旨煮
一見地味な印象の煮物たちですが、どれも出汁の味がしっかり効いていて美味しかったです。
やや薄味ながら絶妙な味付けで、冷凍おせちにありがちな水っぽさも全く感じません。
手間をかけた丁寧な仕事を感じる逸品でした。
蛸小倉煮
柔らかく煮込まれており、味も優しい甘さで美味しかったです。
甘みの効いた料理とデザート
ごまさつまや若桃甘露煮、金箔黒豆など、甘みの効いた料理も充実していました。
特に金箔黒豆は大きくてしわもなく素晴らしい仕上がりだったので、良質な原材料を使用して丁寧に調理されているなと思いました。
デザートは餅系中心に種類や量は多かったですが、例えばちこり村のような頭抜けた美味しさの印象的なデザートはありませんでした。
総合的な見た目と味の感想
彩りと盛り付けについて
茶色くなりがちなおせちとは違い、様々な色の練り物や飾り、華やかな色づけの料理が並び、全体的に鮮やかな印象でした。
特に三の重では松前漬や柚子くらげ、いくらとあかにし貝旨煮、金箔黒豆など、色とりどりの料理が小さな丸い小鉢に盛られており、料理の美味しさはもちろん、見た目の可愛らしさと彩りの良さも印象的でした。
おせちは味わいだけでなく、目でも楽しむものだと改めて感じさせてくれました。
全体的な味付けの印象
お酢を使った料理は酢がしっかり効いており、出汁を使った料理は出汁の風味が十分。バランスの良い味付けです。
特に魚貝類を使った料理は私好みでした。
上で紹介した料理以外にも、見た目も味も素晴らしいローズサーモンや歯応えが魅力のあかにし貝を使った料理、シンプルながら旨味たっぷりの烏賊松笠白焼など、どれも美味しく楽しめました。
ただし、ばい貝の旨煮など、一部の料理は塩気が強めで複雑味に欠ける印象でした。
伊達巻は甘さが前面に出ていたのでもう少し控えめだと食べやすかったと思います。
千賀屋の冷蔵おせち福袋と「福寿千」の口コミ・評判
千賀屋の冷蔵おせち福袋は楽天市場で5段階中4.45という高評価を得ています。
高評価の多くは「値段以上の内容が届いた」「味が美味しかった」というもの。
低評価は「商品ページに記載されている6種類以外のおせちが届いた」というものでした。
ただし、その場合も「祝華千」(15,800円)など、最低価格の「香千花」(15,000円)よりも高額なおせちが届いているケースがほとんどでした。
我が家に届いた「福寿千」自体の評価は4.35と、こちらも高評価です。
「味付けが良い」「見た目が豪華」といった好評価の声が多い中、「中身が崩れていた」「4~5人前の割には量が少なめ」「味付けが薄い」といった指摘も一部見られました。
➡【千賀屋】冷蔵おせち福袋の口コミ・レビューをもっと見る(楽天市場)
まとめ
見た目、味、量ともに満足できる内容で個人的な評価は85点です。
特に魚料理の質の高さが印象的。冷蔵おせちならではの水っぽさのない食感も大きな魅力です。
改善点としてはちこり村のような看板デザートがあればなと。デザートが充実すれば90点以上ですね。
今回は12,000円で22,800円相当のおせちが届き、非常にお得な買い物だったと満足しています。
福袋なのでどのおせちが届くか分かりませんが、来年ももし発売されれば購入を検討したいです。
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