【圧倒的な粘り】お城納豆北海道小粒納豆の感想と国産大豆の特長

【納豆】は水に浸け込んだ後に炊き上げた大豆を納豆菌によって発酵させた食品で、"畑の肉"という異名を持つ大豆には必須アミノ酸などの良質なタンパク質が含まれています。

それに加え成人病予防に効果的と言われる不飽和脂肪酸(リノール酸やリノレン酸)、整腸や血糖値上昇抑制、血中コレステロール濃度低下等の効果が期待できる食物繊維など、体に必要な栄養素がバランス良く含まれています。

そして手頃な値段も大きな魅力。

一般的な納豆なら3個で100円程度で買えるので非常にコスパの良い食品だと思います。

 

私は2日に1回は納豆を食べているのですが、以前はメーカーや品名に強いこだわりはなく、買い物に行った時に広告の品だったり並べられている数が多くて賞味期限の長そうな商品を選んでいました。

ただ、不味いという商品はなかったものの、あまり美味しくないなと思うものはいくつかあり、それらは無意識に選ばないようにしていた気がします。

国産大豆の特長とお城納豆【北海道小粒納豆】の食レポ

そんな中、先日あるドラッグストアで購入したのが「お城納豆」【北海道小粒納豆です。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g 40g×3

お城納豆は熊本県に本社を置く「株式会社 丸美屋」さんが製造している納豆ブランドで、同メーカーの主力商品。

値段は100円くらいと一般的な納豆よりは20円くらい高めですが、「北海道産の大豆」を使っているところに惹かれました。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g 40g×3 裏面

日本の大豆自給率や遺伝子組み換え技術

日本は消費している大豆のほとんどを輸入に頼っており、2020年のデータを見ると自給率はわずか6%

主な輸入先はアメリカ、ブラジル、カナダ、中国などです。

ただ、消費量の多くはサラダ油などの精油用に使われているようで、食品用の自給率は約20%(納豆は21%)となっています。

 

国産大豆以外を使っている納豆をいろいろ調べてみたところ、原材料名の欄に「アメリカまたはカナダ」と記載されていた商品がほとんどでした。

アメリカ・カナダ産の大豆を使った納豆

納豆メーカーさんに聞いてみると、基本的にはアメリカ産を使用し収穫量や品質によってカナダ産を混ぜるという形が多いみたいです。

有名な国産大豆は遺伝子組み換え技術不使用で味も良し

少し気になったのは外国産大豆の安全性。

パッケージに記載されている「遺伝子組み換えでない」というのがそもそも嘘とかアメリカの輸入食品は危険という話をよく聞きますね。

「うちは大丈夫。ちゃんと原材料表示を確認して『遺伝子組み換えでない』と書いてある食品しか買わない」などと自信満々に言っている方は要注意です。それは、全重量中5%未満であれば、遺伝子組み換え作物が使われていても「遺伝子組み換えでない」と表示できる特例措置があるからです。この措置の意味は、まったく理解できません。

遺伝子「組み換えでない」にダマされるな!使用隠蔽が横行、食肉の飼料は100%|Business Journal

遺伝子組み換え食品の安全性については賛否両論ありますが、私のスタイルは「危うきに近寄らず」なのでできるだけ避けるようにしています。

「遺伝子組み換え」の安全性とは? なぜ賛否両論を巻き起こしているのか|SMART AGRI

農林水産省のサイトを見ると、日本国内で育成された品種や日本に古くから伝わる在来種には遺伝子組み換え技術が使われていないそうなので、遺伝子組み換え絶対NGの人は国産大豆使用の納豆を選ぶといいでしょう。

現在、我が国で都道府県が普及奨励している大豆の品種は、全て日本国内で育成された品種か、日本に古くから伝わる在来種です。 これらの大豆品種には遺伝子組換え技術は使われていません。
生産者団体からの問い合わせに対し、農林水産省の試験研究機関及びその指定試験地で育成された大豆品種には、遺伝子組換え技術が使われていない旨の回答が行われています。

国産大豆と遺伝子組換え技術|農林水産省

ただ、日本でも「プレハーベスト処理」が問題になったりしているので総合的な安全性に関してはどうでしょうね…。

大豆のプレハーベスト処理

落葉終期から収穫14日前までに除草剤「ラウンドアップ」(農薬の一種)を直接大豆に散布する使用方法を指す。
これによってコンバインの邪魔になる雑草を収穫前に抜き取るという面倒な作業を軽減できるが、発がん性が心配されるグリホサートの残留を危険視する消費者の声も。

肝心の味に関しては、個人的にはやっぱり国産の大豆を使った納豆が美味しいと思います。

特に北海道産の大豆を使った商品は甘味とコクが海外産のものより強い気がしますね。

【北海道小粒納豆】に使われているのは国産大豆「ゆきしずか」

【北海道小粒納豆】に使われている国産大豆は「ゆきしずか」という品種。2002年に生まれた品種で、「吉林15号」を母「スズヒメ」を父としてつくられました。

ふっくらモチモチとした食感と旨味と甘みを兼ね備えた味が特長です。

この「ゆきしずか」は農林水産省の試験研究機関及びその指定試験地で育成された大豆品種なので、当然ながら遺伝子組み換え技術は使われていません。

大豆の命名登録品種一覧(五十音順)|農林水産省

納豆には粒揃いが良く裂皮が少ない品種が適しているようで、「ゆきしずか」以外では「とよまさり」や「フクユタカ」などがよく用いられているようです。

【北海道小粒納豆】を食べた感想

それでは、【北海道小粒納豆】の感想を簡単に。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g 中身は納豆のたれのみ

パッケージを開けると、中身は納豆と「たれ」だけ。

多くの商品に付いている「からし」は入っていません。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g たれは粘度高め

たれはかつおだしがよく利いたはっきりとした味で、一般的な納豆に付属されているたれより粘度がかなり高めです。

 

そして特筆すべきは圧倒的な「粘り」。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g 粘りが凄い

いつものスタイルでネギを入れて混ぜると数回混ぜただけで急激にネバネバしてきます。

美食家としても有名な北大路魯山人が「不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである」と語っていたそうですが、納豆はしっかりかき混ぜてたくさん糸を引かせたほうが美味しいと言う人が多いですね。

納豆の粘りには旨味成分のグルタミン酸がいっぱい含まれているのと、たくさん混ぜる事によって舌触りがまろやかになるのが理由かと。ちなみに栄養価は混ぜる回数に影響されないようです。

とはいえ、あまりかき混ぜすぎると原形をとどめない茶色の不味そうな物体に変わるので(経験済…)適度に混ぜるのが一番ではないでしょうか。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g ネギを混ぜた納豆ご飯

30回くらいかき混ぜるとこれくらいのネバネバ具合になります。

一般的な納豆だとこれくらいの粘りを出すためには結構な回数を混ぜなければいけないのですが、この納豆は少ない回数でネバネバ度MAXに。

豆の種類やつくり方に違いがあるのか、それとも容器や付属のたれに秘密があるのか…?不思議だ。

 

味に関しては、旨味が強く甘みやコクもしっかり。

安物の納豆はたれの味がほとんどで大豆の味は微妙にしか分からないものも多いけれど、この納豆は大豆の味もある程度分かるし食感も良い感じです。

お城納豆北海道小粒納豆 たれ多めの6g ネギを混ぜて卵を乗せた納豆ご飯

旨味やコクが少ない納豆にはよく卵黄を乗せて食べるのですが、この納豆は旨味も強くコクもしっかりあるので特に必要ありませんでした。

最後に、食べる際はネバネバ部分に含まれる「ナットウキナーゼ」が熱に弱いことに留意しましょう。

食味より血栓予防などの健康効果に期待している人は熱々のご飯に乗せるのは注意してくださいね。

 

以上、お城納豆【北海道小粒納豆】のあれこれでした。

ががね
ガガ

同価格帯の納豆の中ではトップクラスに美味しいと思います。「ねばうま」という言葉がピッタリ。しばらくは食べ続けます。

参考にさせていただいた記事・サイト




食品
ガガ
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猫飼い歴30年以上の猫好き、生き物好きで、スポーツや読書、料理、調べものが趣味。
野球とサッカーは観戦するのもプレーするのも好きです。
料理は作るのも食べるのも好きですが甲殻類アレルギー持ちです。

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