先日レビューした「パールライスのお米」に続き、新たな備蓄米が我が家に届きました!
小泉進次郎農水相が実行した随意契約による格安備蓄米『楽天生活応援米』です。
テレビやネットでは賛否両論の声が聞こえる中、実際の味はどうなのか?早速炊いて食べてみました。
随意契約の備蓄米とは?
政府備蓄米についての制度解説は、前回の「パールライスのお米」の記事で説明しているので、気になる人はそちらをご覧ください。
今回、『楽天生活応援米』が現在としては格安価格で提供されたのは随意契約方式によるものだからです。
従来はJA全農等への競争入札方式でした。しかし米価格の高騰を止めることができなかったため、今回は小売業者への随意契約により備蓄米を放出することとなりました。
・入札方式:高い価格を付けた業者から順に売り渡すため価格がつり上がる
・随意契約:政府が売り渡し先や価格を決められるため価格を抑制できる
この随意契約には楽天グループをはじめ、イオン、ドン・キホーテ、オーケー、ファミリーマート、アイリスオーヤマなど約70社が参加。申し込みは放出予定30万トンの3分の2にあたる20万トンを超える殺到ぶりでした。
売り渡し価格は60kgで10,700円(税別)と従来の入札方式の約半額。この結果、店頭価格5kg 2,000円程度での販売が実現したのです。
また、従来は「買戻し条件付き」でしたが今回は買戻し条件なし。つまり、一時的な価格抑制ではなく恒久的な価格引き下げを目指した政策転換です。
楽天生活応援米の基本情報
今回届いた『楽天生活応援米』の基本情報は以下の通りです。
- 内容量:5kg
- 価格:税込2,138円(送料込)
- 生産年:令和4年産(2022年産)
- 原材料:複数原料米 国内産10割(3等以上)
- 精米時期:2025年6月上旬
5月29日の販売開始日に注文し6月8日に到着。約10日ほどで届きました。
実食レビュー:『楽天生活応援米』を食べてみた
生米の見た目やニオイの感想
米粒の見た目については、前回の「パールライスのお米」と同様に複数原料米ならではの大きさや形のバラツキはありますが、真っ白のダメな米がたくさん混じっているわけでもなく、品質は悪くないと感じました。
少し気になったのは粒がやや小さめだったこと。これは品種の違いもありますが、令和4年産の古古米ということで食味向上のために通常より深く精米している可能性もあります。
また、いつも食べている金芽米ベストセレクト(令和6年産)と比べると、若干黄色っぽく透明感も劣る印象を受けました。ただし、金芽米は亜糊粉層と金芽を残した特殊な精米法なので単純な比較はできません。

楽天生活応援米

金芽米ベストセレクト

ニオイについては若干のぬか臭さはあるものの気になるほどではありません。
むしろ収穫年が新しい「パールライスのお米」の方が少しニオイが強いかなと思うくらいでした。まぁそんなはずはないので、分からないくらい差が小さいということでしょう(笑)
鍋で炊いて実食した感想
炊き方はいつも通り鍋炊飯で。
古い米を炊く時に注意しているのは、丁寧な洗米と30分以上の浸水(水温が低い時はより長めに)です。
洗米を丁寧に行うと、お米表面の酸化した脂肪(ぬか臭さの原因)を落とすことができます。
洗米時のポイントは最初の汚れた洗米水を素早く捨てること。これはお米が水に浮いたぬかや酸化した脂肪分を吸い込まないようにするためです。
浸水はお米に水分を均等に吸収させ、ふっくら炊き上がるために重要な工程です。
炊飯中のニオイも普通のお米とほぼ同じで、台湾産米の時に感じたような嫌なニオイは感じませんでした。

炊き上がりの状態を見て驚いたのはツヤ感!
外国産米とは段違いで、前回の「パールライスのお米」以上にツヤツヤでした。

炊きあがりの状態

炊きあがり後に全体を混ぜた状態
ただ、金芽米と比べると白っぽいというか透明感がないというか…その違いは感じました。
あと、炊き上がりの香りはやや薄め。わずかに台湾産米と同じ鳥の餌っぽいニオイも感じました。とはいえ、個人的には全然許容範囲です。
肝心の味に関しては、甘みはやや少ないものの旨味はまずまず。一言でいうと美味しい!
私だけではなく家族にも好評で、テレビやネットでは「まずい」という意見もよく見られたので不安だったけど予想以上に美味しくてビックリしたと言っていました。
ただ、一級品のお米と海外産米、そして備蓄米では、やはり多少の違いは感じたので、美食家といわれるような方々なら違いを感じ取れると思います。
さいごに
以上が、随意契約による格安備蓄米『楽天生活応援米』を食べた感想です。
普通の国産米と見た目も味もそれほど変わらず美味しく食べることができ、日本の農家の方々の生産技術と備蓄米の保管方法・状況の良さに感心しました。
数年前なら5kgで2,000円ちょっと出せばそこそこ良いお米が買えていたので、複雑な気持ちもあります。
しかし、社会情勢的に以前のような値段にはもう戻らないだろうなと思っています。
今回の価格設定は小泉農水相の特別な政策によるもので、いつまでも続くとは思えません。
個人的には、税込2,000円台中盤から後半くらいの価格でそれなりに美味しい国産米が食べられるようになればうれしいですね。
消費者と生産者、そして中間業者の皆が納得できるような値段に早く落ち着いてくれることを願っています。

もち麦とこんにゃく米をプラスすれば健康効果もアップ!

楽天生活応援米でキムチチャーハン


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