前回は圧倒的な粘りが特徴の【お城納豆】<北海道小粒納豆>を食べた感想を書きました。
とてもおいしい納豆だったので、しばらくの間はずっと同じ商品を食べ続けていたのですが、だんだんと他の納豆はどんな味なのだろうという気持ちが芽生えてきたので、いろいろな納豆を食べ比べてみることに。
納豆レビュー第二弾は【元気納豆】の<国産だしかけ納豆>です。
【元気納豆】<国産だしかけ納豆>
【元気納豆】は熊本県熊本市に本社を置く、老舗納豆メーカー「マルキン食品株式会社」が製造しています。企業使命感は「愛ある味のパートナー」。
マルキン食品は、豆腐やきな粉、こんにゃく、ところてんなども製造・販売していますが、主力はやっぱり納豆。全国納豆鑑評会で三冠を受賞するなど、質の高い納豆を造り続けています。
焼あごだしが利いたたっぷりたれがウリ
今回紹介する<国産だしかけ納豆>に使われているのは九州産大豆。やっぱり私は国産大豆が好きですね。
そして、この納豆のこだわりは「たれ」。
「だしかけ」という商品名のとおり、一般的な商品よりたれの量がはるかに多い!
まずはたれだけを味わってみると、素麺のつゆみたいでとてもおいしい。普通の納豆についているたれは粘度が高くて味も濃いけれど、このたれはサラッサラで味はそのまま飲んでもちょうどいい感じです。
素麺のつゆとして売れば絶対売れると思いますよ。そこらで売られているつゆより普通においしいです。
たれの味の秘密は長崎県産の焼あご(トビウオ)だし。
トビウオは他の魚よりも脂肪分が少ないので雑味が少なくすっきりとした上品な味につながるそうです。
魚だしはさまざまですが、高級品に位置づけられているようですね。
大きめ大豆で粘度は低め
豆の大きさはちょい大きめ。大きさも整っていて艶もあり質が高いことがよく分かります。
たれを入れてかき混ぜてみると…
あれ?あんまり粘りが出ない。けっこうな回数を混ぜてもそれほど変わらず。
粘度が低いたれをたっぷり入れるとこんな感じにサラッとした混ぜ感になるんですね。
いつもどおり、ナットウキナーゼが壊れることを気にせず熱々のご飯にかけて食べました(血栓予防などに効果があるナットウキナーゼは熱に弱い)。
納豆とたれ、それぞれの味はかなりおいしい
食べた感想は…悪くない。
たれが主張しすぎないせいか、納豆自体の甘味や旨味を凄く感じます。口にいれた瞬間、一瞬丹波の黒豆のような上品な風味がして、その後しっかりとした甘味が口に広がります。
納豆の豆の味自体はこれまで食べた中でもトップクラスかと。
ただ、粘りが強い納豆と比べてご飯との一体感はあまりなく、それぞれが独立している感があるので、その部分では好き嫌いが別れるかもしれません。
とはいえ、もともとオーソドックスな納豆ではなく「だしかけ」という新ジャンルに挑戦した結果なので賛否があるのは当然の結果でしょうね。
私的にはもちろんご飯にかけてもおいしいけれど、納豆単独で食べたり、その他の食材と合わせてみるのも面白いのではと思いました。
だしの利いたあっさりとした納豆を食べたいという人にはおすすめです。
大豆の味とたれの味の両方で質の良い原料を使っているのが分かります。素材の味を引き出した本格派の納豆だと思います。
参考にさせていただいた記事・サイト