お米の価格高騰が止まりません。我が家でも「主食がこんなに高くなったらさすがにあかんやろ…」と頭を悩ませています。
そこで今回、お米の代替として注目されている「もち麦」を試してみることにしました。
もち麦は単なる節約だけでなく健康効果も期待できるということで、実際に購入して食べてみた感想を紹介します。
購入したもち麦の紹介
今回購入したのは「麦のいしばし」の『ふっくらもちもち食感 国産もち麦 2kg』という商品です。
公式サイトでの販売価格は税込1,080円ですが、私は近所のドラッグストアで税込1,000円ほどで購入しました。
開け口が広く計量カップがそのまま入るデザインで、自立型パッケージなので置き場所も取らず便利です。
国産100%のもち麦を使用していて、白米に混ぜて炊くだけで「ふっくらもちもち食感」のもち麦ごはんが炊き上がるとのこと。これはぜひ試してみたい!

もち麦を選んだ理由:価格と健康効果
経済的なメリット
現在販売されている国産のお米は大体5kgで4,500円くらい、つまり1kgあたり900円ほど。高すぎ!
一方、このもち麦は1kgあたり500円くらいなので、お米に混ぜて炊くことで単純計算でも相当な節約になります。
毎日平均2食はお米を食べる我が家では月に換算するとかなりの差額になるはず。これは試してみる価値ありです!
豊富な食物繊維による健康効果が素晴らしい
もち麦の大きな魅力は驚異的な食物繊維量。
白米と比較して約20倍、玄米と比較しても約4倍もの食物繊維を含んでいます。食物繊維が豊富なことで知られているゴボウの約2倍という数字には驚きですね。
また、もち麦に含まれるβ-グルカンという水溶性食物繊維には、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがあるため、ダイエットや健康維持に役立つとされています。
食物繊維には水に溶けやすい水溶性と溶けにくい不溶性がありますが、もち麦はどちらもバランス良く含んでいるのも魅力。水溶性は血糖値を抑えて腸内環境を整え、不溶性はお腹の中で膨らんで排便を促してくれるそうです。

もち麦の基本知識:種類や効果、安全性
もち麦とは何か?
もち麦は大麦の一種で名前が似ているためもち米と混同されがちですが、まったくの別物です。
大麦の中でも「もち性」と呼ばれるカテゴリーに分類され、粘りが強いアミロペクチンというでんぷんを多く含むことから、その名の通り「もちもちとした食感」が特徴となっています。
なお、もち麦と同じようにお米に混ぜて炊くものとして「押し麦」や「ビタバァレー(ビタバレー)」も知られています。
これらも大麦の一種ですが、もち麦がモチモチした食感なのに対し、押し麦はプチプチとした食感で白米に近い味わいです。ビタバァレーは押し麦にビタミンB1とB2を添加したもので、疲労回復効果が期待できるとのこと。
好みの食感や目的によって選ぶとよいでしょう。
もち麦は危険という噂について
インターネット上では「もち麦は危険」という情報を見かけることがありますが、基本的に根拠はありません。
「海外産だから危険」という情報もありますが、国内産・海外産問わず品質管理はしっかりされています。
ただし、食物繊維の過剰摂取はかえって腸の調子を崩す可能性があるので、食べすぎには注意が必要です。あくまで全体の栄養バランスを考えた食事を心がけましょう。
もち麦を食べるベストなタイミング
もち麦は朝食に取り入れるのがおすすめです。
もち麦に含まれるβ-グルカンは、糖質吸収を抑制する働きがありますが、最初の食事だけでなく次の食事にも影響を及ぼします。これは「セカンドミール効果」と呼ばれるもので、朝食に取り入れることで、一日全体の糖質吸収を抑えられるとされています。
また、もち麦を白米に混ぜると腹持ちが良くなるという声も多く、ダイエット中の方や間食を減らしたい方にもぴったりです。
もち麦の推奨配合量
初心者の方にはお米10に対してもち麦3割程度が食べやすくておすすめです。この配合は有名な大麦加工メーカー「はくばく」が何度も実験を重ねてたどり着いた黄金率だそうです。
この配合だとお茶碗1杯で食物繊維が約2.3g摂取でき、1日2食で不足分が補えるとのこと。
私は少量から始めて徐々に増やしていくのがベストだと感じました。まずはお米3カップに対してもち麦1/2カップくらいから始めて、慣れてきたら徐々に増やしていく感じです。
最終的には自分の好みに合わせて調整してみてください。
実際にもち麦ご飯を鍋で炊いてみた
さっそくもち麦ご飯を炊いてみることにしました。商品のパッケージ裏や有名メーカーサイトに炊き方や混ぜる量の目安が書かれていたので参考にしてみました。
最初の挑戦:基本通りに炊いてみた
私はご飯を鍋で炊く派なので、家に炊飯器はありません。

「はくばく」のサイトにはもち麦は特に浸水(米粒に吸水させること)しなくても良いと書かれていましたが、パッケージ裏には「20~30分ほどおいて炊飯するとより一層美味しく召し上がれる」とあったので、お米と一緒に30分ほど浸水してから炊いてみました。
もち麦の量は初めてなので控えめに、お米3カップに対して3分の2カップくらい入れて炊いてみました。
失敗…芯が残った半生状態のもち麦
出来上がったもち麦ごはんは、一見するとキレイに炊けているように見えました。でも、よく見るとお米はしっかり炊けているのに、肝心のもち麦は中央が白くなっていて芯が残った半生状態でした。
気にせず食べてみるともっちり感がなく粉っぽい感じ。
食べられないことはないのですがやはり美味しくありません。さらに、半生のもち麦は消化に悪いのか後でお腹が痛くなってしまいました。
管理栄養士の親戚に「半生のもち麦を食べても大丈夫か?」と聞いてみると、消化不良を起こす可能性があり体に悪いからやめておいた方がいいと言われました。
鍋炊飯だから半生なのか?炊飯器なら普通にしっかり火を通せるんだろうか?
お米に混ぜて普通に炊くだけでOKと思っていたのに…もち麦を炊くのって意外と難しい…?
炊飯前に電子レンジでもち麦を加熱
「どうすればしっかり火を通せるのだろう?」と、いろいろ考えた結果、炊飯の前に電子レンジでもち麦だけ加熱することにしました。
電子レンジで火を通す方法はいろいろあると思いますが、私はアイラップにもち麦と水を入れて加熱することにしました。
注意点としては、そのまま加熱するとアイラップがパンパンになって破裂する可能性があるので、ハリかなにかで多めに穴を開けるとうまくいきます。
1回目は短めに加熱してその後今まで通りお米と一緒に炊飯してみたのですが、やはり半生だったので、2回目はこれでもかというくらい長めに加熱してみました。
成功!しっかり火が通り透き通ったもち麦
電子レンジでしっかり下処理をしたもち麦は炊き上がりも芯が残らずきれいに炊けました。しっかり火が通ると全体的に透き通った感じになります。
味も粉っぽさはなくもっちりしていて美味しい!
鍋炊飯の場合はお米だけで炊くよりも少し火加減を弱めて長めに炊くといいかもしれません。
私の場合は鍋炊飯だからかもしれませんが、メーカーや大手のサイト推奨の方法では上手く炊けませんでした。もちろん浸水時間を長くしたり水の量を多くしたりと、もち麦を上手に炊く方法はいろいろあると思うので、自分に合った方法を探してみてください。
さいごに
電子レンジ下処理法で完全に炊き方をマスターした今は、お米の3分の1くらいをもち麦にして炊いています。
健康効果に関してもしっかり体感できていて、以前よりもトイレ事情が良い感じになってきました。
もちろんお米100%の方が美味しいという人がほとんどで私もそのひとりです。しかし、家族からは「もち麦がたくさん入っている方が美味しい」という声も。
そういう人にとっては美味しく節約や健康維持ができるので最高の選択肢だと思います。
お米の値段はまだまだ下がりそうにないので(大塩平八郎早く来て!)、主食を少しでも安く健康的に食べたい人にはぜひもち麦を試してみてください。

#もち麦 #米高騰
参考にさせていただいた記事・サイト