岩手県の銘菓といえば「かもめの玉子」を思い浮かべる方も多いでしょう。
白餡を薄いカステラ生地で包んで焼き上げ、ホワイトチョコレートでコーティングした卵型の和洋折衷スイーツです。
この記事では、かもめの玉子の歴史や特徴、製造工程、種類に加えて実食した感想などを紹介します。
さいとう製菓「かもめの玉子」の歴史や特徴、実食した感想
かもめの玉子の歴史
かもめの玉子は、1951年(昭和26年)に「さいとう製菓」の現会長である齊藤俊雄氏が海原の上を颯爽と飛ぶカモメの姿からヒントを得て商品化に取りかかりました。
〈元々はもち屋で、菓子作りの素人の私たちが、あたりまえの和菓子を作っていても、老舗の和菓子屋さんにはとても太刀打ちできないだろう。何か店の特徴を出し、特色のある菓子を考え出さなければいけない〉
理想の味と形になったのはそれから16年後の1967年です。
和菓子に洋風食材を練り合わせる斬新な発想と試行錯誤の繰り返しにより、味の面では比較的早い段階で新しい味を創出する事に成功しましたが、最も大変だったのはまんじゅうを本物の玉子型に焼くための機械開発でした。
確かにまんじゅうといえば下の部分が平べったいので丸い「玉子」とは少し違う気がします。玉子という名前をつけるからには全体的に丸い形にしなければいけないという強いこだわりがあったのでしょうね。
かもめの玉子の製造工程と素材へのこだわり
かもめの玉子の製造工程は以下のとおりです。
1.【練り】原料をよく練り合わせ、玉子の生地をつくる。
2.【包あん】黄身あんを中央に配してカステラまんじゅうをつくる。
3.【焼き】玉子型の型に入れて焼き上げる。
4.【コーティング】玉子の殻に見えるようにホワイトチョコレートでコーティング(昭和39年から)
5.【包装】冷却したもの
かもめの玉子の素材にもこだわっており、北海道十勝産の大手亡や品のあるほどよい甘さを出すための白ザラメ、北東北産のキタカミ小麦、とりたての卵黄などを使用しています。
モンドセレクション最高金賞など数々の賞を受賞
かもめの玉子は、前述のような品質へのこだわりを認められて、知名度の高い賞である「モンドセレクション」で最高金賞を獲得しています。
モンドセレクションは「相対評価」ではなく「絶対評価」なので、複数の製品が最高金賞に選ばれる事が多々ありますが、最高金賞は100点満点で90点以上の製品に与えられるので品質の良さは間違いないでしょう。
その他、日本の優れた商品やサービスを発掘し、国内外に発信する「おもてなしセレクション」でも金賞を受賞しています。
かもめの玉子の種類と購入方法
かもめの玉子には、オーソドックスな「かもめの玉子」のほかにも、「ミニサイズ」や「プレミアム」「黄金」「ショコらん」「りんご」「ばなちょ」「紅白」など、たくさんの種類があります。
定期的に新商品が出たりや廃番になる商品があるので、詳細は公式サイトをチェックしてください。
かもめの玉子は、さいとう製菓の公式オンラインショップや大手ネットモール、岩手県内の直営店や物産館、全国の百貨店や空港などで購入できます。
かもめの玉子の実食レビュー
「かもめの玉子」を食べた感想ですが、和菓子の上品でクリアな甘み+洋菓子の濃厚な甘みが上手に融合されているなと思いました。
かなり甘みが強いので甘党にはおすすめです。
最初はお茶と一緒に、そして2回目はコーヒーと一緒に食べましたが、コーヒーと一緒でも味が消されず美味しく食べられました。それだけ味がしっかりしているのでしょう。
私は甘党なのでとても美味しかったです。マンゴー味のプレミアムやチョコ味のショコらんも気になっているので近いうちに全種類コンプリートしたい。
思っていた以上に甘かったです。一度に全部食べると重たい感じがしたので、私はミニサイズくらいがいいかな。なめらかな口当たりはとても気に入りました。
まとめ
この記事では、岩手県の銘菓「かもめの玉子」について、その歴史や特徴、実食レビューなどを紹介しました。
かもめの玉子は、白餡とカステラ生地の和洋折衷のスイーツで、さいとう製菓の創業者がカモメの姿からインスピレーションを得て開発した卵型の見た目が特徴の商品です。
モンドセレクション最高金賞などの受賞歴もある高品質なお菓子で、オーソドックスなものからミニサイズやプレミアム、フルーツやチョコレートなどのバリエーションも豊富です。
和菓子の上品でクリアな甘みと洋菓子の濃厚な甘みが上手に融合された美味しいお菓子だと思うので、是非食べてみてください!
参考にさせていただいた記事・サイト