高級食材として知られるウニは、毎日食べたいとまでは思いませんが時折無性に食べたくなる魅力的な食材です。
しかし、近年の円安による物価高の影響で価格が高騰していて、回転寿司店でも以前と同じ値段では食べられなくなりました。
ウニの名産地である北海道ならスーパーや魚屋で安くて美味しいウニが手に入るでしょう。しかし、私の近くではチリ産のウニが時々売られている程度です…。
そんな時に便利なのがネット通販です。
ウニを含めた様々な食品が販売されている「楽天市場」でウニを探してみました。
この記事では『築地の王様』というお店の「チリ産最高級グレード業務用冷凍生ウニ」を購入して食べた感想を紹介します。
チリ産冷凍生ウニを選んだ理由
国産ウニとの価格比較
まず目についたのは国産の「生エゾバフンウニ」でした。
新型コロナの影響で高級飲食店の需要が減少し、ウニや桜鯛などの高級食材が例年より安価で販売されているというニュースを以前見かけました。楽天市場でも多くの店舗が割引セールを実施しています。
しかし、それでも100gで6000円オーバーというのは私にとっては高すぎます。色が少し赤いだけで味には問題ないという"訳あり品"でさえ手の届かない価格帯でした。…。
そのバフンウニと同じくらい美味しいと評判の「生ムラサキウニ」も同様に高価でした。
思い切って贅沢してみようかとも考えましたが、今後の経済状況が不安なので手頃な選択肢を探すことにしました。
最終的に選んだのはお店の総合評価が☆4.6以上で年間8万パック以上の販売実績がある「築地の王様」の「チリ産最高級グレード業務用冷凍生ウニ」です。レビュー評価も☆4.25と高めでした。
値段は100gで約1300円約1600円(送料別)と国産ウニに比べてお手頃。なので、今回私は300g購入しました。※2024年1月時点の値段に修正しました
ミョウバン不使用の利点
私にとって、ウニを選ぶ際の必須条件は「ミョウバン不使用」です。
ミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム)はウニの身崩れを防ぐために使用される薬剤ですが、同時に苦みの原因の一つでもあるため、その味が苦手なのです。
熟練の職人であればミョウバンの濃度を絶妙に調整して苦みを抑えつつ旨味を引き出すことができるそうです。しかし、海外産の比較的安価なウニにそこまでの技術を期待するのは酷な話。
そこで、ミョウバン不使用で無添加、かつ最高級品質Aランクのチリ産ウニであれば、味の面で失敗する可能性は低いだろうと考えました。
「築地の王様」の冷凍生ウニの特徴
革新的な冷凍技術について
「革新的な冷凍技術」というキャッチコピーも私の関心を引きました。
いろいろ調べてみると、この技術は液体窒素を使ってマイナス80度で30分以内に凍らせるという方法とのことです。
この急速冷凍によりウニのドリップ(細胞内に含まれる旨味成分や栄養分を含んだ水分)の流出が抑えられ、結果として鮮度と味わいが保持されるとされています。
冷凍生ウニの解凍方法
注文から数日後、クロネコヤマトの冷凍便で商品が到着しました。
パッケージの中にはウニ100グラム入り3パックと保冷剤、そして解凍方法の説明書が同封されていました。
説明書には、まぐろやいくら、えんがわ、牡蠣など各種食材の解凍方法が記載されていたものの、肝心のウニについての個別説明は見当たりませんでした。そのため、「一般的な冷凍解凍方法」の項目を参考にすることにしました。
お店のおすすめは「冷蔵庫での低温解凍」。
これは冷凍食品を冷蔵庫内で時間をかけてゆっくりと解凍する方法で、ウニのドリップを最小限に抑え、味や風味を損なうことなく、かつ衛生面でも安全に解凍できる方法とされています。
解凍後のウニの状態
数時間で解凍できると思っていましたが、思ったより時間がかかりました。前日に冷蔵庫に入れておくくらいでちょうどいいかもしれません。
解凍後のウニは粒がそろっていて色もきれい。
商品ページのウニの画像は少し盛っている感じがしましたが、値段を考えれば納得できるレベルでした。
ウニ丼にして食べてみた感想
商品ページには生ウニリゾットやパスタ、ウニを添えたローストビーフ、ウニとクレソンの炒め物など、様々な創作料理が紹介されていました。
しかし、私はやはりウニ本来の味わいを最も堪能できる「ウニ丼」で楽しみたいと考えました。
けち臭い性分なので贅沢には乗せられず、ご飯少なめで三分の一くらいの量を乗せたウニ丼になりました。
ちなみに、商品ページには「うに100gは、うに丼約2杯分です!」と書かれています。
一般的なウニ丼は海苔や大葉、青じそ、貝割れ菜などを添えて提供されることが多いですよね。
しかし、かつて読んだ『将太の寿司』という漫画で「ウニの香りが海苔の香りに負けてしまう」という一節が印象に残っていたため、あえて何も添えないシンプルな仕上げにしました。
刻みわさびだけは万が一の生臭さ対策として添えておきました。
味や食感の評価
実際に味わってみると、ミョウバン不使用とうたわれていても完全に苦みがないわけではありませんでした。
調べてみると、ウニの苦みはミョウバンだけでなく旬や産地、生産者など、様々な要因によって変化するようです。
生臭さについては、ウニの粒によってばらつきがありました。ほとんど感じられないものからやや強く感じられるものまでさまざま。
完全に解凍せずに少しシャリシャリした状態で食べると臭みは少なかったです。
国産のウニと比べると全体的にあっさりした味で濃厚という感じではなかったです。個人的にはもうひとコク欲しいところです。
築地の王様「冷凍生ウニ」の口コミ・レビューなどの評判
楽天市場のレビューを見ると低評価もそれなりにありましたが、400件以上で平均☆4.23は悪くないと思います。
ウニに詳しい人や美味しいウニに慣れている人には物足りないかもしれませんが、この値段でこの品質ならまずまずだと思います。
ただし、海産物は当たりはずれがあるので質の良いものに当たるとは限りません。
➡築地の王様「冷凍生ウニ」の口コミ・レビューをもっと見る(楽天みんなのレビュー)
まとめ:「築地の王様」チリ産冷凍生ウニの総合評価
この記事では楽天市場の人気店「築地の王様」のチリ産の冷凍生ウニをウニ丼で食べた感想を紹介しました。
「築地の王様」のチリ産ウニは国産ウニに比べて安く、革新的な冷凍技術で味も良くなっています。
ウニの苦味の原因のひとつであるミョウバンを使っていない点もプラスポイントですね。
海産物は当たりはずれがあるので質の良いものに当たるとは限りませんが、レビュー評価もそこそこ高いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
スーパーで売られているチリ産のウニよりは美味しかったけど、苦みも臭みもそこそこで回らないお寿司屋さんよりはやっぱり落ちる感じ。総合すると60点くらい。値段の割には美味しかったかな。
私はウニ丼やご飯のおかずとして食べるよりもお酒のあてとしてちびちび食べたい人なので多少の苦みもそこまで気にはなりませんでした。ワサビを利かして食べると臭みも軽減されて食べやすいです。65点。
#チリ産ウニ #築地の王様
参考にさせていただいた記事・サイト