11月の中頃に注文していた【高知かわうそ市場】の【大月鰤】。
紆余曲折ありましたが、1月中頃にようやく到着しました!約2か月、長かった。
<新型コロナウイルスの影響で売れなくなったブリ28万匹を原価ギリギリで販売>というニュースを見た時に美味しいブリを安値で食べられ、さらに生産者さんの助けにもなれると思い注文しましたが、まさか2か月待ちになるくらいたくさんの方が購入するとは…。
ネットメディアやSNSの力おそるべしですね。
注文後かわうそ市場からメールが来ずなかなか次のステップに進まなかったり、早すぎるカード決済など問題も多く一時ネットで話題になっていましたが、無事大月鰤が届いたことに安堵しています。
大月鰤到着!重量は基準に満たず…
到着時の大月鰤の梱包状態はこんな感じです(クロネコさんが配送してくれました)。
背側と腹側の柵が一つずつ。発砲スチロールの箱に氷モリモリで温度管理は万全。
さて、ここで大問題になっていた<ブリの重量>をチェック。
商品ページには1.2~1.6キロのブリを届けると記載されていたにもかかわらずそれに満たない小さいブリを多数配送し炎上騒ぎになっていた件です。
その後ショップから原因調査と再発防止策が発表され、重量不足の場合は商品を追送するということで一段落ついたようです。しかし、もしかしたらと思い念のために量ってみることにしました。
結果は包装の袋込みで背側が643gで腹側が468gの計1110g…。重量不足ですね。
今後二度とこのようなことがおこらないよう発送時の管理体制の一層の強化に努めます。本当に申し訳ございませんでした。
— 高知かわうそ市場 (@kawausoichiba) December 18, 2020
これだけ問題になった後なのに1か月も経たない間に、と思うと非常に残念な気持ちになりました。
重量を記載するなら必ずその基準に達した商品を販売するのは商売人の常識。1割も足りない商品を販売するなんてことは本来ありえないことです。
支援する気持ちで買ったなら細かいことを言うなという人もいますが、支援の気持ち+美味しいブリをお得に食べたいと考えて購入した人もたくさんいます。寄付ではなくお金を払って商品を購入した以上、基準に達しないものを受け取った場合文句をいうのは当たり前。
ただ、私も追送することで追加で手間や送料がかかることは重々承知しておりショップ側が確実に赤字になるのは分かるので請求する気はありません。
ですが、追送を請求するのは正当な権利なので私のように基準未満のブリが送られてきた人は堂々と請求してもいいと思います。
大月鰤をプロに調理してもらう
長々と怒りをぶちまけてしまいましたが、ショップの対応とブリの美味しさは全く別の話。
届いたブリは見るからに美味しそうな上等な品です。鮮度も申し分ないのでセオリーどおり<お刺身>と<ブリしゃぶ>でいただくことにしました。
自分でもある程度料理はできるのですが、せっかくの大月鰤なので今回はプロの料理人Aさんに調理してもらうことに。今回購入したのはブリ1匹ではなく半身なので切るだけなんですけどね(笑)
本当にきれいに処理してくれているので下処理はお腹部分の内臓に接した部分と尾の近くの筋を少し除くくらい。この一手間を加えることで舌触りなどが違ってくるそうです。
お刺身には脂乗りと歯応えのバランスが良い背側を
まずはお刺身から。
お刺身はほどよい脂乗りで歯ごたえもいい背側を使います。
背側は大きいので切りやすいように二つに分け、最後の部分まできれいに見えるように扇状に切っていきます。
身の細胞を潰さないように切るのがポイントらしいです。同じように見えても全く味が違うんだとか。
拡大してみると分かりやすいのですが、さすが養殖ブリだけあって背側でも脂の乗りが半端ない!本当にきれいな身だ。
これをお皿に盛りつけて…
お刺身は完成です。
ブリしゃぶは脂が乗った腹側を使用
お次はブリしゃぶ。
ブリしゃぶは脂が多い腹側の身を使います。特に内臓を包んでいる部分はトロ(ブリトロ)と呼ばれているみたいですね。
しゃぶしゃぶなので刺身よりは薄めに切っていきます。
ただし、ブリは身が”ほろい”のでお肉とかよりはやや厚めに切るのがポイントだそう。そうしないとしゃぶしゃぶした瞬間にバラバラになってしまうらしいです。
ブリしゃぶ用カットが完了したら野菜も適当に並べて…
ブリしゃぶの準備も完了!
後は食べるだけです。
大月鰤は脂乗り抜群で臭みなし!
お刺身はワサビを少しつけて醤油で。
肝心の味は、適度な歯応えと素晴らしい脂乗りで全く臭みがなく美味しい!
さすがに上等な寒ブリに勝っているとは言い切れませんが、一般的な養殖ブリに比べるとかなり上だと思いました。
そういえば、ツイッターを見てもショップの対応に不満を感じている人はたくさんいましたが、ブリの味に文句を言う人はほとんどいなかった気がします。
ブリしゃぶはポン酢と大根おろしで食べてみました。
脂が適度に落ちていくらでも食べられる味!水菜と一緒に食べてもグッド。
ポン酢の他にもごま油だれやお塩で食べてみましたがどれも美味しかったです。
定番のお刺身やブリしゃぶ以外にも漬け丼やポキ丼、照り焼き、ブリカツなど、たくさんのブリ料理があります。
かわうそ市場でその他の料理についても紹介されているので興味のある人は見てみてください。
まとめ
今回は相方とAさんの3人で食べたのですが、私以外の二人も大月鰤の味に満足していました。
三人が共通してプラスポイントに挙げたのは臭みがない点。
到着から二日後に食べたけれど臭みらしい臭みはほとんどありませんでした。
これだけ脂が乗っていればすぐに酸化して臭みが出そうなところですが処理の段階で血抜きと神経抜き(神経〆め)が行われているので鮮度が維持できているのでしょう。
ショップのQ&Aを見ると大月鰤の消費期限は概ね4日ほど。〆めてから3日ほどが味と歯応えのバランスがちょうど良い頃合いだそうです。
神経締めは鮮度だけでなく魚の旨味の素であるATP(アデノシン三リン酸:ATP→ADP→AMP→イノシン酸に分解)の減少を最小限に抑える効果もあるとのこと。
しっかり育ててきちんと処理されているからこその味というわけですね。
今回大月鰤を購入するにあたってのショップの対応には正直がっかりしていますが、届いた商品の味には非常に満足しています。
2021年1月現在、大月鰤の購入はできないけれど、他ブランドのブリ(龍馬鰤)やカツオ、ふぐなどは販売されているのでお財布と相談して購入を検討したいと思います。
以上、かわうそ市場大月鰤のレビューでした。
追記⇒前回の大月鰤が美味しかったので「須崎鰤」というのも買ってみました。個人的には大月鰤のほうがやや美味しかったような気がしますがこちらも十分美味しいブリでした。
参考にさせていただいた記事・サイト