最近、健康に良いと言われる『アカシアはちみつ』に注目しています。
血糖値を上げにくく、睡眠の質も良くなるという話を聞いて、実際に試してみました。
この記事では、アカシアはちみつの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介します。
睡眠の質の向上と夜はちみつの効果
最近、私は「睡眠の質の向上」に力を入れています。
年を重ねるにつれて眠りがだんだんと浅くなり、夜中に目が覚めることが増えてきたんです。そんな中で見つけたのが「夜はちみつ」という方法でした。
夜はちみつのやり方はこんな感じです。
- 夕食は寝る3時間前までに済ませる
- 夕食ではあまり炭水化物を食べない
- 寝る1時間前くらいにはちみつを大さじ1杯
これを1ヶ月続けてみたところ、睡眠の質がかなり良くなりました。夜中に目が覚めることも減って、朝の目覚めもスッキリしてきました。
睡眠は体内修復や成長に関連するホルモン分泌と深い関係があります。
質の良い睡眠をとることで、自律神経のバランスを整えたり、体内の代謝活動を促進したりできるそうです。これは他の行動ではなかなか得られない、睡眠ならではの効果ですね。
参考
➡医師が提唱「寝る前にはちみつ」で睡眠の質が向上 脂肪燃焼しやすくなる働きも|NEWS ポストセブン
科学的根拠
- 糖質とセロトニンの関係:2007年の研究では、炭水化物の摂取が脳内のトリプトファン(セロトニンの前駆体)レベルを上げることが示されました。セロトニンは睡眠-覚醒サイクルの調整に重要な役割を果たします。
- 血糖値の安定化:2018年の研究によると、就寝前の適度な炭水化物摂取が夜間の血糖値を安定させ、深い睡眠の質を向上させる可能性があることが示唆されています。
- メラトニン生成の促進:はちみつに含まれる糖類が、脳の視床下部にあるメラトニン(睡眠ホルモン)の生成を促進する可能性があるという研究結果もあります。
アカシアはちみつの特徴と健康効果
はちみつには、レンゲハチミツやクローバーはちみつ、百花はちみつなど、いろいろな種類があります。
数あるはちみつの中で、私が選んだのはアカシアはちみつです。
アカシアはちみつは「蜂蜜の女王」と呼ばれることもあります。その特徴は、さっぱりとした味わいとクセのない風味、そして爽やかな花の香りです。
アカシアはちみつの大きな魅力のひとつは、血糖値を上げにくい点にあります。
はちみつは糖質を約80%も含んでいるので、血糖値を急上昇させそうですが、アカシアはちみつの「GI値」は意外と低いんです。
「GI値(グリセミック・インデックス)」は、食品ごとの血糖値の上昇度合いを示した指標。
シドニー大学ではブドウ糖(グルコース)を100として、GI値55以下の食品を低GI食品、56~69を中GI食品70以上を高GI食品と定義している。
「II 値(インスリン・インデックス)」はインスリン値の上がりやすさの指標で、この値が高い食品ほどインスリン値を上げやすい。
その理由は、アカシアはちみつに含まれる糖の中でも、特に果糖の割合が高いからです。果糖は血糖値を急激に上げにくい性質があります。
山田養蜂場の研究によると、アカシアはちみつのGI値は30中盤(II値は50弱)程度でした。これは他の種類のはちみつよりも低く、低GI・低II食品の範囲に入ります。
➡アカシア蜂蜜は血糖値を上げにくい甘味料|みつばち健康科学研究所
加えて、アカシアはちみつには他のはちみつにはない特徴があります。それは結晶化しにくいという点。
- アカシアはちみつは果糖の含有量が多く(約40%)、ブドウ糖が少ないため、長期保存しても結晶化しにくい
- 他の種類のはちみつ(例:レンゲはちみつ)は数ヶ月で結晶化することがあるが、アカシアはちみつは1年以上経っても液状を保つことが多い
- この特性により、長期間使用しても見た目や使い勝手が変わりにくい
結晶化しにくさは、アカシアはちみつの実用的な利点の一つと言えるでしょう。長期保存が可能で、最後まで変わらぬ風味と使いやすさを楽しめます。
非加熱はちみつと加熱はちみつの違い
現在流通しているはちみつの多くは、生産過程で"加熱処理"が行われています。
はちみつは「非加熱」と「加熱」の違いが味や栄養価に大きく影響します。
非加熱はちみつ
- 本来の味や香りがそのまま
- 健康に有益な酵素やビタミン、ミネラルが豊富
- 価格は高め
加熱はちみつ
- 取り扱いやすく値段も手頃
- 一部の栄養素が失われる可能性あり
はちみつを加熱する主な理由は、結晶化した部分や夾雑物(ハチの足や巣の欠片など)を取り除いたり、ろ過しやすくしたりするため。
一定の基準を満たした、コスパの良い商品を作るためにはやむを得ない面もありますが、加熱によって味や栄養が損なわれる可能性もあります。
実際に食べたアカシアはちみつ4種類
実際に食べ比べてみたアカシアはちみつを4種類紹介します。
商品名 | 産地 | 加熱処理 | 味の特徴 | 価格(100gあたり) | 粘度 |
---|---|---|---|---|---|
さいき養蜂園 | 日本 | 非加熱 | 複雑味のある上品な味 | 約518円 | やや低め |
MYHONEY | ハンガリー | 非加熱 | 優しい香りと複雑な味わい | 約460円 | 中程度 |
熊手のはちみつ | ハンガリー | 加熱 | さっぱりとした味 | 約315円 | やや高め |
加藤美蜂園本舗 | 中国 | 加熱 | あっさりとした味 | 約250円 | やや高め |
さいき養蜂園「非加熱南魚沼産アカシアはちみつ」
個人的に一番おいしかったのが、この『さいき養蜂園「非加熱南魚沼産アカシアはちみつ」』です。
まず、粘度がレンゲはちみつに比べるとかなり低く、サラサラしています。
口に入れた瞬間、レンゲはちみつよりもアッサリした口当たりと甘みの中に「複雑味」を感じました。爽やかな花の香りが良いアクセントになっています。
驚いたのは、金属スプーンで食べても鉄の味がしないこと。
これまで食べたはちみつは金属スプーンで食べるとわずかに血のような鉄臭さを感じていたのですが、このはちみつにはその臭さが全くありません。
価格は100gあたり約518円とやや高めですが、その品質を考えれば納得できる価格だと思います。
ちなみに、国産&非加熱のアカシアはちみつは大体100gあたり600円~1000円くらいするので、さいき養蜂園のはちみつはこのカテゴリの中では安価な部類に入ります。
MYHONEY「非加熱ハンガリー産アカシアはちみつ」
『MYHONEY「非加熱ハンガリー産アカシアはちみつ」』は、さいき養蜂園のものに次ぐ美味しさでした。
粘度は中程度で、ほのかな優しい香りと上品な味わいが特徴。さいき養蜂園のものほどではありませんが、しっかりとした複雑味があります。
パッケージデザインがとてもオシャレで、ギフトにも最適です。
親指で簡単に開閉できて液だれしにくいキャップも好印象。私は使いたい時にサッと出したいせっかち人間なので、ワンタッチキャップは非常に助かります。
また、ハンガリー大使館発行の証明書を取得しているため、混ぜ物や産地偽装がない点も安心できます(2018年時点ではMYHONEYのみ)。
2020年の全国はちみつ公正取引協議会と全日本はちみつ協同組合の調査によると、ハンガリー産のはちみつはグリホサートの検出率が0%だったそうなので信頼性が高いですね。
価格は100gあたり約460円。外国産ではありますが、高品質な非加熱はちみつとしては比較的リーズナブルな価格設定です。
熊手のはちみつ「ハンガリー産アカシアはちみつ」
『熊手のはちみつ「ハンガリー産アカシアはちみつ」』は、加熱タイプのはちみつですが、アカシアはちみつらしい爽やかな風味はある程度感じられました。
粘度はやや高めで、さっぱりとした味わいが特徴。
非加熱タイプに比べると複雑味は少ないですが、クセがなくてどんな料理にも合いそうです。
価格も100gあたり約300円と手頃で、日常使いにおすすめです。
加藤美蜂園本舗「中国産純粋アカシアはちみつ」
『加藤美蜂園本舗「中国産純粋アカシアはちみつ」』は、100gあたり約250円とかなり手頃な価格です。ネットではあまり販売されていないので近くのハローズで購入しました。
加熱タイプで、粘度はやや高め。
味はあっさりとしていて、アカシアはちみつらしい爽やかさはありますが、他の3つに比べると風味は控えめです。
容器の使いやすさは特筆すべきで、液切れが良く液垂れもほとんどありません。
コストパフォーマンスを重視する方におすすめですね。
はちみつの安全性について
はちみつは一般的に安全な食品とされていますが、近年いくつかの安全性に関する問題が指摘されています。
ここでは、はちみつを安心して楽しむために知っておくべき点をご紹介します。
グリホサート問題
2021年10月、はちみつ業界に大きな波紋を呼ぶ出来事がありました。
大手メーカーの加藤美蜂園本舗の一部商品から、食品衛生法上の基準値を超える除草剤成分「グリホサート」が検出されたのです。
➡【独自】トップシェア「サクラ印ハチミツ」に基準値超えの発がん性疑惑農薬 役員らは隠蔽
1970年にアメリカのモンサント社が開発した除草剤。
日本では1980年に農薬として登録。日産化学が販売している「ラウンドアップ」シリーズが有名。
安全性については意見が割れており、販売や使用を禁止している国もある。
国際がん研究機関(IARC)による分類はグループ2A(ヒトにおそらく発がん性がある)。
この問題は多くの消費者のはちみつに対する不安を喚起しました。この事態を受けて、業界では以下の取り組みが進められています。
- 各メーカーによる自主検査の強化
- はちみつの産地や生産過程の透明性向上
- 有機認証を受けたはちみつの需要増加
その他の安全性に関する注意点
- 乳児ボツリヌス症:
1歳未満の乳児にははちみつを与えないよう注意が必要。はちみつに含まれる可能性のあるボツリヌス菌芽胞が原因となる可能性があります。 - 加糖はちみつ:
純粋なはちみつではなく、砂糖や糖類を混ぜたものもあります。これは安全性というより品質の問題ですが、純粋なはちみつの栄養価や風味を求める場合は避けた方が良いでしょう。
安全なはちみつを選ぶポイント
安全なはちみつを選ぶために、以下のポイントに注目してみてください。
- 信頼できるメーカーや養蜂場のものを選ぶ
- 産地や生産方法が明確に表示されているものを選ぶ
- 可能であれば、有機認証を受けたはちみつを選ぶ
- 「純粋はちみつ」と表記されているものを選ぶ
- 定期的に公的機関や消費者団体の検査結果をチェックする
グリホサート問題が指摘された後、各メーカーは安全性の向上に努めています。そのため、現在市場に流通しているはちみつの多くは、安全性が確保されていると考えて良いでしょう。
ただし、最新の情報には常に注意を払い、賢明な選択をすることが大切です。
まとめ
アカシアはちみつは、その特有の性質から健康志向の高い消費者に注目されています。
この記事で紹介した主なポイントを以下にまとめます。
- 血糖値への影響:アカシアはちみつはGI値が低く、血糖値を上げにくい特性があります。
- 睡眠の質向上:「夜はちみつ」として就寝前に摂取することで、睡眠の質を向上させる可能性があります。
- 結晶化しにくさ:他のはちみつと比べて結晶化しにくく、長期保存に適しています。
- 非加熱vs加熱:非加熱タイプは栄養価が高く、本来の味や香りを楽しめますが、価格は高め。加熱タイプは扱いやすく価格も手頃ですが、一部の栄養素が失われる可能性があります。
- 安全性:グリホサート問題などがありましたが、業界全体で安全性向上に取り組んでいます。購入時は信頼できるメーカーや産地表示をチェックしましょう。
個人的な試食の結果、国産の非加熱アカシアはちみつが最も優れていましたが、ハンガリー産の非加熱タイプも高品質でした。価格や用途に応じて、自分に合った製品を選ぶことが重要です。
はちみつは適量を適切なタイミングで摂取することで、美容や健康に良い影響を与える可能性があります。
2020年にはオックスフォード大学が「はちみつは市販薬や抗生物質よりも風邪の治療に効果的」という研究結果を発表しているほどです。
➡「ハチミツは市販薬や抗生物質よりも風邪に効く」との研究結果|Gigazine
アカシアはちみつを日常生活に取り入れることで、健康的な生活習慣の一助となることが期待できます。
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参考にさせていただいた記事・サイト