我が家ではこれまで猫のうんちやおしっこがしみこんだトイレシーツを捨てるときに普通の持ち手付きポリ袋(レジ袋)とあわせて食パンの袋を使っていました。
実はこの食パン袋、防臭効果が高く中に入れたもののニオイが外に漏れにくくなっていて汚物の処理にはとても便利なんです。
赤ちゃんのいるご家庭ではおむつを捨てるのにも使われているんだとか。
しかしながら、一日に必要な袋の数に対して消費しなければならないパンの量が圧倒的に多い…!
ということで、空いた食パン袋の再利用だけで汚物処理を賄うことを早々に諦め、いろいろと市販されている【防臭効果の高い袋】を購入して使ってみることに。
さらに、他にも何か代用になる袋はないかといくつかのアイテムをピックアップ。
ペット用を公言する本家本元の防臭袋から食品用の袋まで6種類を集め、防臭力・結びやすさ・中身の見えにくさ・値段をそれぞれ検証して『◎・〇・△・×』の4段階で評価してみました。
今回、防臭力は猫のうんちやおしっこを基準に評価しましたが、猫の排泄物の臭いは犬の数倍から数十倍強烈と言われているので、防臭力の高い袋は犬やうさぎ、フェレットなど猫以外のペットにも問題なく使えるかと思います。
猫のトイレ処理に効果的な「臭わない袋」を検証・比較
BOS うんちが臭わない袋 猫用
まずはクリロン化成の「BOSうんちが臭わない袋 猫用」。
「BOS」という素材名は、圧倒的な防臭力できっと防臭のボス(親分)になれる!という思いで「防臭(BOUSYUU)×ボス(BOSS)」を掛け合わせて名付けられたそう。
防臭袋を検索すると必ずと言っていいほどここの商品が出てくるほど有名です。
こちらは高度な防臭力を目指して医療向けに開発された袋で、猫用以外にも犬用、おむつ(ベビー・大人)用、生ゴミ用のほか、サイズもカラーも豊富なストライプシリーズなどたくさんの種類が展開されています。
どれを選べばいいのか迷ってしまいますが、これらはどのパッケージでも全部同じ素材。どれも同じ防臭力なんだとか…。
要は生ゴミ用をおむつやペット用にしても問題ないということです。
初めはそれを知らなかったので販売サイトをめちゃくちゃウロウロしてしまいました。くぅッ…!
同じものでも用途を細かく分けたほうが売れるんでしょうか。
一応猫のうんちに使うので今回は猫用にしましたがどれも同じということなので好みのカラーなどで選んでもいいと思います。
BOS うんちが臭わない袋の防臭効果
BOSは臭いが袋から漏れるスピードがとてもゆっくりになるように設計されていて、漏れてくる袋の中の悪臭成分が嗅覚閾値(⼈間がにおいを感じる最⼩濃度)を超える前に拡散するため臭いを感じない仕組みになっているんだそう。
防臭実験においては、他社製品では密封から3時間後には3.4ppm検出されていた強烈な悪臭成分スカトールが、BOSでは24時間後でも検出されなかった(測定限界値0.04ppm以下)という測定結果を出しており、非常に優秀な防臭袋であることがうかがえます。
消臭効果を付与するのではなく、臭いのメカニズムを利用して開発されているようですね。
「BOS うんちが臭わない袋」を使ってみた感想と評価
実際にこの袋を使ってみたところ、確かに中身の臭いが全くしない!
強烈な猫のうんちの臭いが完全に消えていました。
お見事。
防臭効果は言うことなし。さすがの防臭力でした。
柔らかい素材なので袋の口もとても結びやすかったです。
私は今回Mサイズを購入しましたが、やっぱり大きめのサイズのほうがより結びやすい。
シリーズでサイズ展開がたくさんあるので用途に合わせて選ぶといいと思います。
中身を入れた時の見え具合はこんな感じでした↓
カラフルなフェルトのボールを入れてどれくらい透けて見えるか調べてみたのですが…
ほんの少し透けて見える程度ですかね。
もう少し濃い色でもいい気もしますが、BOSの商品展開の中には真っ黒の袋もあったので透け感が気になる方はそちらを選ばれるといいと思います。
値段に関しては…お高いですね!
良いものなだけはある、って感じですがまあ1枚当たりのお値段は類似品に比べても高いです。
以上を踏まえたBOSうんちが臭わない袋に対する4段階の評価はこちら↓
ちなみに値段はあくまでも今回私が購入した価格で算出した1枚あたりの単価と、ピックアップした6種類の商品と比較した相対的な評価です。そこは購入時期や店舗などによっても変わってくると思うので悪しからず…。
BOS うんちが臭わない袋 猫用の口コミ・レビュー
「BOSうんちが臭わない袋」のレビューは件数が多く、そのほとんどが高評価。★2以下が本当に少なかったです。
「もはや使わない選択肢がない」とまで言わせる満足度は素晴らしいですね。
確かにこれは一度使うとリピートしたくなる。
特に臭いが強烈な猫のトイレ問題には必須のアイテムな気がします。
値段に関してはやはり少々気になっている方がチラホラ。リピートしたいからこそもう少し安いと嬉しいですね。
Deefre おむつが臭わない袋
次に紹介するのは「Deefreおむつが臭わない袋」。
こちらは【CHANGZHOU DEEPACK PACKING TECHNOLOGY CO.,LTD.】という販売業者がDeepack Incという店舗名で販売している商品です。
パッケージなどは全部日本語ですが中国の企業ですね。
このメーカーもおむつ袋のほか、うんち袋、生ゴミ袋などパッケージのデザインが分けられていますがおそらく中身は同じです。
Deefreおむつが臭わない袋の防臭効果
Deefreの防臭袋のしくみは、7層の樹脂を組み合わせた特殊なフィルムで臭気バリア層を作り臭いの透過を抑制するというもの。
使用済みおむつを入れた袋から漏れ出たアンモニア濃度の測定実験データでは24時間後で1.5ppm(やっと感知できる程度の臭い)という結果になっており、測定できないほどではないけどかなり高い防臭力があるようです。
「Deefreおむつが臭わない袋」を使ってみた感想と評価
Deefreの袋に猫のトイレごみを入れて丸1日リビングに放置してみましたが、特に臭い漏れはありませんでした。
防臭の効果はBOSとあまり変わらないのかな、という印象です。
手触りや厚みもよく似ています。
ちなみにAmazonの商品説明には「手触りがシルシルして開けやすくて上部を結びやすい」と書かれていました。
な、なるほどシルシル…?新感触…。ツとシを勘違いしているのか?
とにかく質感はBOSの袋とほとんど同じで結びやすくて扱いやすいです。
サイズ展開はSSからLまで。
どのサイズもBOSの袋よりも少し大きめなんですね。これは嬉しい。
中身を入れた時の透け感はこんな感じ↓
これもほんのり透けて見えるな~という程度ですね。
コスパは案外悪くない気がします。
購入店舗にもよると思うけど、BOSと比べて防臭力が大きく劣っているというわけでもないのに同じMサイズで2~3円くらい単価が安いです。
全体的にBOSよりも大きくて安いDeefreの防臭袋。
1日にたくさん量を使うとか、そんなに何日も放置しないというならこちらの袋でも全然いいのかなと思ったり…。
そんな「Deefreおむつが臭わない袋」の4段階評価はこちら↓
防臭力、結びやすさ、見えにくさはBOSとほぼ変わらず、1枚当たりのお手頃さではこちらの袋に軍配が上がりました。
Deefre おむつが臭わない袋の口コミ・レビュー
この商品もレビューは高評価が多め…
ですが、一応サクラチェッカーで調べてみたところサクラレビューがかなり入っている可能性があると判断されました。さすが中国製。
私が今回使ってみた感じではそんなにサクラを入れなきゃいけないような品物ではなかったと思うんですけどね。
ただ、前回購入した時と袋の薄さが違うとか、端のカットの処理が雑だとかいう画像付きのレビューもあったのでちょっと品質が一定ではないのかも。
私は今回質のいい商品に当たったのかな?普通に防臭に問題はなかった、というか予想していたよりも優秀な防臭袋でした。
ほぼBOSと変わらない防臭力と扱いやすさでBOSよりも安いけど、品質にばらつきがある…?みたいな海外製品ならではのドキドキなアイテムなのかもしれません。
LION ウンチもオシッコも臭わない袋
「ウンチもオシッコも臭わない袋」は、猫砂No.1ブランドを掲げる「LION PETニオイをとる砂」シリーズと共同開発された防臭袋。
我が家はこちらの「ニオイをとる砂」にはいつもお世話になっています。
言わずと知れたLIONブランドは2023年1月「ライオン商事」から「ライオンペット株式会社」に商号を変更しさらなるペット産業への貢献を表明してペットのケアに取り組んでいるそう。
ライオンの商品はわりとどんなお店でも取り扱いがあるのでとても身近なアイテムではないでしょうか。
LION ウンチもオシッコも臭わない袋の防臭効果
この袋は特殊フィルムを採用した7層構造の素材で臭いをブロックする仕組みになっていて、硫化水素ガスとアンモニアガスを用いた試験では3日間臭い漏れを99.3%防いだという結果が出ています。
3日間ほぼ変わらずずっと臭わないのはすごいですね。
「LION ウンチもオシッコも臭わない袋」を使ってみた感想と評価
「ウンチもオシッコも臭わない袋」の防臭力は確かに素晴らしい。
袋を数日放置したままでも臭い漏れは感じませんでした。
BOSやDeefreの袋よりも厚くしっかりしていることもあって、かなり安心感があります。
袋の中身の見え具合はこんな感じ↓
中身はほぼ見えない。良いですね!
色が青やピンクじゃなくて白というのもゴミ袋の中で目立たないのでポイント高いです。
しかし厚くてしっかりしているが故に少々結び辛いのが難点。
サイズ展開も20×30のワンサイズのみでBOSやDeefreの袋のSサイズ相当の大きさしかなく、その小ささからさらに結び辛いという…。
1回分のうんちやシーツ1枚だけを捨てるならまあこの大きさでもいいのかなと思いますが、うちではもう少し大きい方が使い勝手がいいのでその点は残念です。
値段も実はBOSやDeefreの同じ大きさの袋の単価と比べるとそんなに安くはない。
サイズを考慮して計算したら、お高いBOSと同じくらいの値段になりそうです。
以上を踏まえた「LION ウンチもオシッコも臭わない袋」の4段階評価はこちら↓
防臭力、見えにくさに関しては文句はありませんが、もう少し大きめのサイズ展開があれば嬉しいですね。
大きさがあれば厚みのある袋でも多少結びやすくなると思います。
正直、このサイズを使うならBOSのSサイズでもいいなと思うんですが、丈夫さを重視する場合はおすすめの袋です。
LION ウンチもオシッコも臭わない袋の口コミ・レビュー
この袋のレビューは記事編集段階では数自体が少なかったのですが、防臭力に対しては好意的な評価が多く見られました。
総合すると分厚くてしっかりしていて防臭には満足だけど小さいし結びにくいな~って感じですかね。
個人的にはここで挙げられている意見にはどれもかなり共感できます。
ミスターパック レディスエチケットポリ袋
「ミスターパック レディスエチケットポリ袋」は三菱アルミニウムと三菱マテリアルの共同出資により設立されたエムエーパッケージングという会社の製品です。
よく見かけるエムエーパッケージングの市販アイテムというとアルミホイルなんかが有名でしょうか。
ほかにもヨーグルトの蓋やコンタクトレンズの包装など、日用品や包装材料、成形容器、産業資材も作っているそうなので知らず知らず日常のいろんなところでエムエーパッケージングの製品にはお世話になっているみたいです。
「ミスターパックレディスエチケットポリ袋」を使ってみた感想と評価
この袋は高密度ポリエチレン素材で、荷重を分散させるように底面が直線とU字のダブルシール構造になっており破れにくいというのが特長らしいのですが…
肝心の防臭力はう~ん…?
猫のうんちを入れてみたところ、肝心の底部分からわずかに臭い漏れが。
うんちそのものの臭いではないのですが、密封直後から何だか不快な臭いがほんの少しだけ漂ってる感じ。
上部ではなく底からの臭いなので結び方がゆるかったとか、そういうのではなさそうです。
結びやすさはまあまあかな。
薄めのシャカシャカした袋で素材自体は扱いやすい分類だけど、マチがしっかりある分横に広がる口が大きいのであまりたくさん詰め込み過ぎると結ぶのがちょっと難しくなります。少なめの量なら全然大丈夫。
レディスエチケット袋ということもあって中身見えの対策はばっちり。
真っ黒で何も見えません。
毎日出るトイレごみなのであまりたくさんになると黒は逆に目立ってしまう感じもしますが、やっぱり中身は見えない方がいいですね。
コスパも結構いい方だと思います。
そんな「ミスタ―パック レディスエチケットポリ袋」の4段階評価はこちら↓
一応箱裏面の用途には「ペットの糞の処理に」とは書いてありますが、防臭力に関しては確実にうんちをターゲットにしている専用袋ではないのでまあこんなものでしょう。
結びやすさ、見えにくさ、コスパはいいと思います。
それだけにわずかな臭い漏れが惜しい…!
HEIKO 食パン袋
「HEIKO食パン袋」はその名の通り食パンを入れるポリプロピレンの袋です。
これまでは市販の食パンを食べて空いた袋を猫のうんち処理に再利用していたので、もういっそ業務用の食パン袋を買ってしまえばいいじゃない?という事で購入しました。
このパン袋シリーズには様々なサイズがありますが、今回私はほかの臭わない袋とサイズ感が近い1斤用を選択。
質感は市販の食パンの袋とはちょっと違ってツルツルしています。大量生産用じゃない、パン屋さんのパンに使われてる袋って感じです。
「HEIKO食パン袋」を使ってみた感想と評価
防臭力はなかなか良い!
臭い漏れはうんちを入れて長時間経過するとほんの少し感じるかな…?といった程度で、おしっこのシーツのみであれば高いレベルで防臭できていたと思います。
専用の袋じゃないのに代用品としてはかなり優秀なのでは。
しゃかしゃかツルツルの粘りがない素材で結びやすいとは言えませんが、長さがあるのでライオンの袋よりはマシかな。
しかしながら、中身の見え具合はお察しの通りこういう感じです↓
まあ、丸見えですよね。透明袋だから。
うんち丸見えはちょっと気まずいので、気になる方はシーツで包んでから入れるとかゴミに出すときはなにか目隠しになるような工夫があったほうがいいかもしれません。
単価は大きさが同じくらいのBOSのMサイズと比べると半額ほど。コスパはとっても魅力的です。
そんな「HEIKO食パン袋」の4段階評価はこちら↓
中身が丸見えなことを気にしなければ全体的にとてもいい代用品のような気がします。
臭い漏れは短時間(24時間程度)では問題なかったと思うのであまり放置せずにゴミを出せるタイミングで使うなら全然アリ。
アイラップ
「アイラップ」は岩谷マテリアルが販売する万能ポリ袋。
丈夫な高密度ポリエチレン製で、食品の冷凍保存や加熱調理にも使えるこの”袋のラップ”…
キムチなど臭いが強いものを冷蔵庫で保存する際も臭い漏れがないと聞いて、もしかしたらトイレごみにも使えるのでは?ということで試してみました。
「アイラップ」を使ってみた感想と評価
結論から言うと、無理です。
さすがに猫のうんちは防臭できなかった模様…。すぐに臭いが漏れてきました。
おしっこのシーツのみでもちょっと厳しいかな。
いや、全然いいんですよ。食品用の袋ですからね。無理難題を押し付けて申し訳なかったと思います。
一応中身の見え具合はこんな感じ↓
ほぼ見えですね。
これはむしろ食品を入れて保存したりするんだから見えるべきです。はい。
柔らかいポリ袋なのでもちろんとても結びやすいし、単価はここまで紹介したどの袋よりも安い。
だからこそ臭いが防げていれば最強の代用品になり得たのに…!惜しいですね。
残念な結果でしたがこれは仕方ない。
まとめ
代用品候補と合わせて6種類の袋を試してみた結果、4段階評価のまとめは↓のようになりました。
防臭力 | 結びやすさ | 見えにくさ | 値段 | |
クリロン化成 BOSうんちが臭わない袋猫用 |
◎ | ◎ | △ | × |
Deefre おむつが臭わない袋 |
◎ | ◎ | △ | △ |
ライオン ウンチもオシッコも臭わない袋 |
◎ | × | 〇 | △ |
ミスターパック レディスエチケットポリ袋 |
△ | 〇 | ◎ | 〇 |
HEIKO 食パン袋 |
〇 | △ | × | 〇 |
岩谷マテリアル アイラップ |
× | ◎ | × | ◎ |
総合的にみると、安心して使える防臭袋は「BOSうんちが臭わない袋」ですね。
人にもお勧めできるものと考えるとやっぱりBOSの袋かなと思います。
ただ、日常使いとなると家計にダメージが大きいので私はDeefreとHEIKOの食パン袋を併用するという結論に至りました。
おしっこのシーツのみの時は食パン袋、うんちを入れるときはDeefreの防臭袋を使う。
Deefreはハズレの製品に当たらないように祈りつつ…という感じにはなってしまいますが、性能と値段を両立させたらこの2種類の袋が我が家のスタイルには合っています。
代用品のパン袋はかなり優秀で、それこそ食品用なのでごみ処理だけでなくにおい移りが気になるような食品の保存にも使えて一石二鳥。
個人的な見解では…
安心確実で信頼できる製品ならBOS。
製品の出来にばらつきがあるけどBOSと同等で少し安価なDeefre。
丸見えだけど他は全体的に及第点で使い道もたくさんある食パン袋。
以上の3つは試してみる価値はあると思うので、防臭袋を探している方、代用品を考えている方はぜひ参考にしてみて下さい!
アイラップはちゃんと本来の使い方で消費しまーす。
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参考にさせていただいた記事・サイト